シンガーソングライターとアレンジャー(編曲家)のような関係
2020.12.28
こんにちは。
ディレクター兼デザイナーの應矢です。
「関ジャム」というTV番組をご存知ですか?
関ジャニ∞が、さまざまななジャンルの音楽に関係する仕事をしている人から、音楽を分析・解析して学んでいる音楽番組です。
この番組が好きで毎週チェックしているのですが、以前に「アレンジャー(編曲家)」の特集をしていました。
アレンジャーは、シンガーソングライターや作曲家が作った楽曲の原曲(デモ)を、よりよい曲に作り上げることを仕事としています。
シンガーソングライターや作曲家が作った原曲からアレンジされてできた音楽はとても表現が豊かで、より歌詞やアーティストの個性を引き出した雰囲気の曲になっていて、ものすっごく感動しました。
この特集を見て私が目指しているものがなにか、見つけたような気がしました。
それは、
「私はアレンジャーになりたい」
アレンジャー(編曲家)という仕事
アレンジャー(編曲家)とは、シンガーソングライターがつくった歌詞と作曲(デモ、メロディー)をもとに、イントロ、曲全般をいろいろな音を取り入れて飾り付けして1つの楽曲を完成させるお仕事です。
似たような仕事として、小説や漫画の原作・原案を映画やドラマ用にアレンジする「脚色家」や、漫画の原作者が考えたストーリーや世界観、キャラクターを客観的な視点からアドバイスしたりする「漫画編集者」のお仕事に似ていると思います。
共通しているのは、どれも「原案」があって、それをさらによい方向へサポートしていること。
アイデア(原案)をより膨らませ、より世界観や個性を出したり、時代に合わせて価値感を調整したりして「アレンジ」をしているお仕事です。
参考までに、編曲がどのように行われるか書いてあるWebサイトがありますので、よかったら読んでみてください。
お客様の「思考」をアレンジする
弊社へご相談に来られるお客様の多くは、「なんとなく、こんなことがしたい」「考えがまとまらなくて、どうしていいかわからない」とご相談に来られます。
このようなとき、どうするかというと、まずはお客様の頭の中でいまどんなことを考えているのか知りたいので、とにかく話を聞きます。そして、事業者視点、ユーザー視点で客観的にまとめていきます。
SWOT分析や3C分析、ターゲティング、ポジショニングなどを行って情報としてまとめると、同じ言葉で共有することができ、考えの違いをなくすことができます。
シンガーソングライターが作詞・作曲し、編曲家と曲のコンセプトや方向性を打ち合わせをし、よりいい曲を完成させるように、お客様が思っていることやアイデアを整理し再構成(アレンジ)して、より具体化してあげることが私が目指している仕事の形なのではないか、と考えるようになりました。
アレンジ(arrange)という意味は
- 手配
- 配置
- 並べる
- 整える
- 再構成する
私がお客様に貢献したいことはまさに「お客様の考えていること(思考)をアレンジ(整理・再構成)する」こと。
そして、気持ちが目指す方向へ向き(志向)、試しにやってみて(試行)、良きもの(至高)を目指す。
思考、志向、試行、至高。
こんな関係を築いていけたらと思います。
「志向」・・・気持ちや考えがある方向へ向くこと
「試行」・・・試しにやってみること
「至高」・・・この上もなく高く優れていること
最後に
編曲家は、音楽のいろいろな知識が必要とされ、様々が楽器が弾け、歌い手の個性を十分に引き出して、音楽を作っていくことが仕事です。
編曲家が音楽を作っていく様子をみたとき、とても感動しました。
デザインの仕事をしていても、モヤモヤとしていたものから、だんだんと個性がでてきて、世界観ができて、完成するととても楽しくなります。
お客様の事業のこと、ユーザーのこと、いろいろ調べて、考えて理解して、まとまってくるととても楽しくなります。
完成したデザインをお客様にみせて、とても喜んでもらえたとき、とても嬉しいです。
そして、想定していた成果がでたときはもっとうれしいです。
これは多分、お客様のこと、ユーザーのことをすごく理解できたからだと思います。
人は理解すると、楽しくなるんですかね?? 笑
私はディレクター兼デザイナーという肩書で仕事をしていて、ブランディングやマーケティングについても日々、勉強中です。
最近は社内で、ドラッカー的思考を学ぶこともあり、まだまだ学ぶことがたくさんあり、お客様の事業に少しでも貢献できるように日々努力しています。
シンガーソングライターと編曲家のように、お客様の思考をより膨らませ、至高へと導ける存在になれるよう、頑張っていきます。